Android7.1 以前の機種で使われる場合の対策

Androidバージョン7.1を含む,旧バージョンで IKEv2方式 および Trojan-GFW方式 を使う場合,暗号化に使う証明書を端末にインストールする必要があります。

比較的新しい Android 機(7.2 以降)には最初から必要な証明書がインストールされていますので,作業不要です。

証明書のダウンロード

下記から証明書を,Android内の適当なフォルダにダウンロードしてください。

未圧縮と圧縮済みいずれでも結構です。圧縮済みはZIP形式ですので,ダウンロード後に解凍してください。

 

未圧縮証明書 (ファイル名:  isrgrootx1.crt )

圧縮済み証明書(ファイル名:cert.zip )

*圧縮済みのファイルを選択された場合,ダウンロード後,解凍してください。

 

Android本体の設定

[設定]→[セキュリティ]をタップ

 

[ストレージからインストールする]をタップ

 

先にダウンロードした isrgrootx1.pen を選択します

 

[証明書名:]の部分に半角英数字で適当な名称を指定。ここでは new としました。

 

インストールが完了すると [ newがインストールされています。] と表示されます。

この状態で,Android内には証明書が入りました。

 

IKEv2 用アプリ (StorongSwan)の設定

IKEv2をご利用の場合,下記の設定を一度だけ行なってください。

IKEv2用アプリ(StrongSwan)をインストールしておいてください。インストール方法は,下記ページをご参照ください。

Andoroid : IKEv2設定方法

 

縦3つのメニュー [ ︙ ]をタップします。

 

[CA certificicates (認証局 証明書)] をタップ

 

[Reload CA certificates (認証局証明書を再設定)] をタップ

この作業によって,先に組み込まれた証明書をアプリから使えるようになります。

一瞬で完了します

 

[USER]タブの中に, 読み込まれた証明書が表れます。

Internet Security Reserch Group ISRG Root X1」があれば正しく設定されています。

 

後は設定ページに従って。VPNをお使いください。

Andoroid : IKEv2設定方法

 

Trojan-GFW方式アプリの設定

Trojan-GFWアプリ(Igniter)については,Andorid本体に証明書をインストールできていれば,他の作業は不要です。

 

OpenConnect方式アプリの設定

OpenConnect方式についても他の作業は不要です。かべネコのOpenConnect方式はそもそも証明書が不要の方式です。

 

技術的背景

今回の,証明書の問題が生じた背景に付き,技術的ご関心がある方は,下記サイトをご参照ください。

2021年にLet’s Encryptのルート証明書が変更

Let’s EncryptでSSL証明書を発行しているサイトが古いAndroidで映らなくなる!?