あるホテル,集合住宅でVPNが使えない理由と対応方法

こんにちはかべネコです。

ホテルでVPNが繫がらない!

昨日,T.W.様から下記のユーザーコメントをいただきました。

 

 

 

コメントありがとうございます。

同じ経験をされるユーザー様も多いと思いますので,理由をお知らせいたします。

確かにホテルによってはVPNが使えません。VPNを禁止しています。例えば下記記事によりますと日本でも「東横イン」ではVPNが使えません。

https://agatayoshimi.blogspot.com/2015/10/vpn.html

一方,中国では外国人宿泊客が多いホテルではVPNが使える場合が多いようです。

なお,长城(長城) というプロバイダーもIKEv2方式のVPNが利用不可能です。ケーブルテレビが提供しているネットワークでもVPNが使えない場合があります。

また,有線では利用できなくても,WiFi(無線)だと利用できる場合もあります。有線でつながらない場合,WiFiにしてお試しください。

 

VPNを禁止する動機

1 ホテルでゲームをして欲しくない

VPN経由で海外オンラインゲームなどをされるとネットワークが混雑して他の宿泊客に迷惑がかかります。もっともビジネスホテルでVPN禁止というのは非常に解せないものがあります。社内システムにVPN経由でしか接続できない場合が多いからです。

2 犯罪に利用して欲しくない

VPNを使って犯罪に利用されるということがありえます。例えば誹謗中傷の書き込み,仮想通貨の違法送金などです。この場合,ホテルに警察から問い合わせが入って,対応が面倒になります。このためVPNを全面禁止したいという動機づけがあります。

 

VPN禁止のテクニック

VPNを禁止するのはとても簡単で特定の「ポート」を防ぐことで可能です。「ポート」というのはテレビのチャンネルのようなもので,目的別の通信路のことです。前記の東横インの場合,VPN用のポートが全部塞がれているようです。テレビでいえば特定チャンネルのボタンだけが押せない状況です。

要するに中国がVPNを全面規制するのと概ね同じ技術を使っています。

 

それでも使えるVPNは…

すでに開放されているポートを使えばVPNが使えます。ブラウザでネット閲覧できれば80番と443番ポートが必ず開いています。この内443番は,クレジットカード情報を流すときなどに必ず使われる暗号化通信のポートです。

ですので443番ポートをVPNで使えばよいわけですが,VPN業者側での対応が必要です。対応していないVPN業者もあります。

かべネコでは,443番を使える方式として「OpenConenct」方式を提供しています。ホテル,集合住宅,空港等でVPNを利用できない場合,「OpenConnect」方式をお試し下さい。

※2020年10月19日追記

IKEv2が使えないホテルで,OpenConnect方式に加えて Trojan-GFW 方式も使えます。

2 件 “あるホテル,集合住宅でVPNが使えない理由と対応方法”

  1. GAKKIE :

    参りました

    中国遼寧省大連市のマンションに居留してます。IKEV2は接続表示となってもネット検索できません。マンションは全ての棟で同じプロバイダを使っていると思われますが、状況はどんどん悪く。ITテレビの日本語放送も禁止されました。裏技で別のプロバイダにつないでもらっている状況。 確かにOPENCONNECT とTrojanは接続出来、検索もできます。このコメントはPCからですが、Iphoneの方が繋がり易いようです。  

    1. サポートデスク :

      コメントいただき,ありがとうございます。
      IKEv2につきましては,iPhone,Windows等でも接続できない場合は,元で止められている可能性が高いです。
      別の要因では ステイホーム の影響でマンションやホテル内で多くの利用がある場合,マンション,ホテル内のネット容量の問題で極端に遅くなる場合があります。
      朝と夜で極端に速度が変化する場合,おそらくネット容量の問題で混雑することが影響しています。

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